現代社会と日本語 2020秋

木曜日1限 CA(共通教育) オンライン双方向型ライブ授業

授業の目的

  • 言語のありかたと社会の関係を読み解くことができる。
  • 多文化社会における言語と社会の関係が生み出す様々な言語事象を知ることができる。
  • その上で、言語教育をどのように捉え、どのような教育として進めていけばいいかを考えることができる

この授業の目的は,上の3つです。共通教育のこの授業では,「ことばと社会の関わり」をテーマに,私たちの日常の中にあることばがどのようにして社会に規定されてきているのか,また,多文化社会になりつつある中で,ことばをどのように捉えていくのか,ことばによって社会を変えることは可能なのか,そうした点を考えていきます。

また,「社会言語学」を授業の基盤においています。A国日本語教育コースの学生にとっては,「言語学」の中の一分野である「社会言語学」の学習としても存置しています。

伝統的に日本での社会言語学は,敬語をはじめとする待遇表現や方言などの視点の議論が多いです。ただ,世界的に見るとこれは特異でもあります。グローバル化の中での多言語使用の状況,言語間の権力性,市民性との関わりなどの視点は,社会言語学の重要なタームです。また,日本でも多言語多文化状況は進んでいます。こうした視点をきっちりと盛り込み,世界的視野を持った社会と言語の関係性の学びを提供します。

なお,この授業はNHKの「チコちゃんに叱られる」ばりに「日常の謎から探求的に概念を得る」という探求的活動の典型的授業として意識的に構成しています。
単に教養の科目という以上に,教育学部の学生たちが身をもって「探求的学習を経験する」ための内容と方法の接点を学ぶ構成になっています。

アクティブラーニング推進派も反対派も双方ともが陥りがちな単なる「グループ活動によるアクティブ風ラーニング」ではない,「真正の科学的探求としての能動的学びを集団で行うことの意味」を体験し,身をもって方法論を獲得していくきっかけにしてほしいと思います。
むしろそこにこそ,「教養を学ぶ」ことの意味が見えるはずです!

授業システム

この授業はオンライン授業で行われ,120名くらいの学生に対して双方向性型ライブ授業で行っています。
LMSはMicrosoft Teamsを用いており,wifi落ちの救済措置としてYouTube Liveでも同時配信を行っています。

コメントスクリーン

双方向性を確保するため、コメントスクリーンを用いて、ニコニコ動画風に学生からのコメントがスクリーン上を流れる形で展開してきました。


授業の構成と資料

*サムネイル画像をクリックすると資料がPDFで見られます。
**また授業づくりで参考にした文献はすべて一覧にして,AmazonやJ-Stageへリンクさせています。

第1回 2020/10/22 オリエンテーション








第8回 2020/12/10 社会の中の言語のありかた1

言語接触と社会―なぜ中国人は「~アルヨ」なのか?
この授業の参考文献


第9回 2020/12/17 社会の中の言語のありかた2

日本語は誰のものか? 多言語社会とリンガフランカ
この授業の参考文献




第13回 2021/1/21 社会と言語の関係性3

社会の反映としての言語,言語の反映としての社会


第14回 2021/1/28 全体総括と命題の関連づけ

命題の最後を完成させる

第15回 2021/2/4 命題の創造と命題の解説