2024年度の「外国人児童・生徒の教育課程デザイン論」の授業をもとにして,スピンオフの研究活動として有志の院生たちとそこでの掘り下げを学会発表と論文化をしてきました。
このたび,新たに執筆した院生たちとシステマティックレビューを入れ,上記の分析を新たに行い,さらにそこから専門を異にする教育学系大学院生たちが学んだことを入れこんだ形の論文になりました。
外国人児童生徒教育をめぐって,その教員研修が,とくにこの近年はトップダウン的なモデル普及型のものであることと,同時に支援・ケア志向のものが多く,他方で場のローカル性から立ち上げ,かつ教育のあり方や目標自体を捉えなおしていこうとするものが少ないことを示しています。またそれを代替するプロジェクトとして,アメリカの Cory Buxton 氏らを中心に研究・実践された LISELL-B(Language-rich Inquiry Science with English Language Learners through Biotechnology)プロジェクトを分析し,そこから示唆を得ようとしています。
以下,論文はリンクから読めます。(J-Stageには2026年1月末ごろアップロードされる予定です)
- 南浦涼介・細野花莉・大岡慎治・小國晴香・山本亮介(2025)「教育系大学院生から見た地域共同型の外国人児童生徒教育―LISELL-Bプロジェクトから見る再文脈化への示唆」『言語文化教育研究』第23巻, pp.381-400.
(言語文化教育研究学会 学会誌ページへリンク)

