読書感想文
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〈読書感想文25-005〉アップル, M. W., 門倉正美, 宮崎充保, 植村高久訳『教育幻想とカリキュラム』アクト叢書, 1986年
正月にアップルの『カリキュラム・ポリティックス』を読んだので,その前に訳されているアップルの基礎的な文献として『教育幻想とカリキュラム』。 もともと,アップルを…
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〈読書感想文25-004〉佐久間亜紀『教員不足―誰が子どもを支えるのか』岩波書店, 2024年
いろいろなところでこの本の評判を聞く中,出張中の新幹線の中で一気読みした。2020年代,正確に言えば2010年代後半から噴出した「教員不足」の実感は教育関係者で…
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〈読書感想文25-003〉ネットワーク編集委員会(編)『授業づくりネットワーク357 一斉・説明中心の授業再考』学事出版, 2024年
前号・前々号の授業づくりネットワークの本は,2号連続で「揃わない前提の授業」をテーマにしていたから,余計にここに来て「一斉・説明中心の授業再考」がテーマになった…
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〈読書感想文25-002〉アップル, M. W., ウィッティ, J. & 長尾彰夫『カリキュラム・ポリティックス―現代の教育改革とナショナル・カリキュラム』東信堂, 1994年
そういえばアップルの本をちゃんと全部読んでいるわけではないなと,論文を書いていて思い,未読のこの本。 アメリカのアップルとイギリスのウィッティと長尾彰夫氏の共著…
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〈読書感想文25-001〉鈴木大裕『崩壊する日本の公教育』集英社, 2024年
教師の働き方と新自由主義的改革の問題に関するこの本の世界観。学校に市場の論理を入れ込み,教育が営利企業のような組織論理で動かされはじめ,そこに政治が入り込む。大…
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【本】窪島務(1996)『現代学校と人格発達─教育の危機か,教育学の危機か』
積読中だった窪島務氏の『現代学校と人格発達─教育の危機か,教育学の危機か』(1996年, 地歴社)amazon.co.jp/dp/488527138X をようや…
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【書評】今井むつみほか(2022)『算数文章題が解けない子どもたち: ことば・思考の力と学力不振』
今井むつみ・楠見孝・杉村伸一郎・中石ゆうこ・永田良太・西川一二・渡部倫子(2022)『算数文章題が解けない子どもたち―ことば・思考の力と学力不振』岩波書店 「ホ…
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「かっこつけない本」と「かっこつけた本」の間
東京学芸大学で密かに行われている,宇宙物理学の小林晋平さんと,教育方法学の大村龍太郎さんによる「かっこつけない本棚」企画。(大学の先生が学部生に本が読みたいって…
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【書評】赤木和重『アメリカの教室に入ってみた―貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』
赤木和重さんの『アメリカの教室に入ってみた―貧困地区の公立学校から超インクルーシブ教育まで』(ひとなる書房, 2017年)。 2020年3月に外国語教育実践フォ…
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【書評】『ポスト・コロナの学校教育─教育者の応答と未来デザイン』
こちらはNOTEに書いています。