2年越しに「12号」が完成しました!
教育のリアル,先生のライフ
2022年度に取り組んだ「教育のリアル,先生のライフ」が2年越しに完成しました。
ひとえに,南浦の大学異動によって遅くなりましたことお詫び申し上げます。
当時,東京学芸大学の学生たちが現場の先生たちにアポイントメントを取り,直接ライフストーリーを聞いていった記録です。「先生になる」ということが「教育のブラック言説」の中で胸を張りにくい時代だからこそ,先生という人生がどのようなものかを学生たちなりに考えていく対話の記録です。(中身はすべて,当時の所属のものです)
各画像をクリックすると電子書籍の雑誌が読めます(ただし,epubによっているため,中身が重いものがあります。少し時間がかかることがありますが,お許しください)
ことばの教育ゼミとは?
「ことばの教育ゼミ」(略して「ことゼミ」)は,2016年~2022年,東京学芸大学に在任中の7年間,「多様性を豊かさにするために、ことばと文化の教育をあらゆる場で実践できる人をめざす」を目的にして,学生たちと「自主ゼミ」として運営していました。
①問いの決定:半年に一回、活動の「問い」テーマを決めます。
②テーマの探求:そのテーマを実現するために内容をつくり、探求していきます。
探求の方法は、テーマに沿って自分たちで考えます。
インタビューをすることもあれば、イベントを開催して参加者とゲストと一緒に考えることもあれば、じっさいに授業をすることもあります。
③編集と発信:そうした活動を通して得たことを、最後は「雑誌」というかたちにします。そうしてオンラインで発信します。(このウェブの主要コンテンツです)
という形で活動したこと、考えたことを、ウェブ上で雑誌という形で編集し、それを外に発信して、社会とつながっていきました。
2023年に広島大学への移動に伴って,ゼミは終了となりましたが,活動はアーカイブとして,発行してきた雑誌を読めるようにしています。当時の学生のみなさんのがんばりをぜひご覧ください。
バックナンバー
第12号 教育のリアル,先生のライフ(2022 7期)
第11号 公共って何だ?(2021 6期)
「公共ってなんだ?」からはじまった第6期。AC公共広告機構の学生作品への応募を目指して,コロナ禍の中で揺れる私たちの「公共」の意味を考える学生たちの探索記録です。
第10号 Ensemble─価値観がせめぎあうとき(2020 5-2期)
コロナ禍で外に出られない,そうした中でたくさんのメンバーが集まりました。当たり前が当たり前じゃなくなっていく,描いていた大学時代とは異なる生活の中で,「違い」とは何かを考えながら取り組んでいきました
第9号 (コロナ禍により発行せず)(2020 5-1期)
それぞれがテーマを見つけながら行った半年間。コロナ禍の中でお互いが見えない中,ZOOMを駆使しながらつながりをつくり,探究をしていました(ウェブ版ことゼミの中で記事にしていたため,現在閲覧できません)
第8号 ことばの境界を生きる(2019 4-2期)
「ことば」の境界を生きるということに焦点を当て,自分の越境の人生を漫画という媒体で表現する星野ルネさん,ポエトリーリーティングで表現する村田さんとiidabiさんのパフォーマンスから,境界線上のことばをもって生きることの意味を探りました
第7号 コミュ力を再定義する(2019 4-1期)
コミュ力…それが実在するかどうかはわからないけれど,それをめぐって私たちは悩む。「コミュ力」とは決してスルスルと円滑に話ができることではなく,「異」と関わりながら探り続けていくことではないか,それを考える探索の記録
第6号 ことばの教育とデザイン(2018 3-2期)
ことばとは決して「language」だけではなく,いろいろな記号表現。さまざまな分野の教育関係の人たちはどういう記号をどう組みながらことばをつくっているのだろう。それを考えていきました。
第5号 プログラミング教育実践(2018 3-1期)
第4号から継続して,「総合教育」を考えていました。今回は奥多摩にある日本語学校の留学生たちと遠隔で連携しながら,実際に小学校で「プログラミング教育」を実践するというもの。奥多摩の小学校と日本語学校と一緒にすすめていった実践記録です
第4号 ことばの教育と総合学習(2017 2-2期)
ことばを教育することは本来何かの領域や教科に限定されることではなく,総合的な広がりを持ったものだ。そうしたことから,総合教育にこれまで取り組んできた先生の話を聞きながら,「総合的な学び」の意味を考えていきました。
第3号 読書感想文って何だ?(2017 2-1期)
夏休みに誰もがやったあれ,「読書感想文」。あれって結局なんなのか。何をめざしていくことが求められるのか。そうした素朴で深い悩みから,読書感想文をめぐって,現場の先生たちと話し,街のコミュニティスペースで話し,みんなで「読書感想文」した記録です。
第2号 地図という名の物語(2016 1-2期)
「地図」にこめられた物語。今尾恵介さんの作品にインスピレーションを受け,実際に古地図にある記号をもとに物語をつくっていきました。地図も物語も同じ「記号」。記号にどんなストーリーを持たせていくかの実践記録です。
第1号 世間と考える,ことばの教育(2016 1-1期)
「ことばの教育ゼミ」のはじまり。そもそも「ことばの教育」ってみんなどんなものを浮かべているんだろう。さまざまなことばに関する考えを探るために,まずは第1期,色々な人にインタビューしていくことからはじめました