研究室について
研究室は広島大学の次の組織に所属しています。
学部生
教育学部 第一類(学校教育系)初等教育教員養成コース 学習開発学領域
大学院生(大学院博士課程前期・博士課程後期)
大学院人間社会科学研究科 教育科学専攻 教師教育デザイン学プログラム 学習開発学領域
※学外から大学院生を希望される場合は,メール にてお問い合わせください
※海外の大学から留学を希望される方は,こちら もあわせてご覧ください
研究室のテーマ―「教育方法学」あるいは/と「外国人児童生徒教育学」
この研究室は「教育学」として,教育方法学・外国人児童生徒教育学を中心にした研究室です。
ゼミ生も,前者の教育の実践・方法・カリキュラム・評価などに関心がある人もいれば,後者の外国人児童生徒教育に関心がある人もいれば,どちらもが求められるインクルーシブな教育に関心がある人もいます。
両者が混ざり合うからこそ,学びとして厚みが出てくるようになっているのが特徴です。
教育方法学という「一般教育」と,外国人児童生徒教育学という「特殊教育」をどちらも行うという研究室は,日本の中ではほとんどありません。大学を含む多くの教育の場でこの両者は別々のものとして扱われています。
この分断された「一般/特殊」の境界線自体を互いにゆさぶりあい,混ぜあわせ,色々な教師が教え,多様な子どもが学ぶ,まだ見ぬ「多様性の教育学のカタチ」づくりをめざしています。

上の図にあるように,横軸と横軸を絡めることで,子どもや学校,教師といった学校に関わるためのカリキュラム論,授業論,評価論,教科教育学,コミュニティ論,政策論などと,文化的・言語的な違いをふまえた視点を捉えるために重要な異文化間教育,日本語教育,バイリンガリズム,国際理解教育などの双方を視野に研究と実践をおこないます。
卒業・修了後の方向性
2025年度の研究室(広島大学第2期 / 第14期)

竹内 陽介 TAKEUCHI Yosuke
博士課程後期1年 Researchmapキーワード 日本語指導 教員の連携 カリキュラム
研究テーマ 学校のカリキュラムマネジメントをめぐる日本語指導の位置
修士論文題目 Bilingual Learners’ Perception of Language Learning and Identity in an EAL Environment
ひとこと 犬も歩けば棒に当たる。動いてみないと何が起こるかもわからない。

細野 花莉 HOSONO Karin
博士課程前期1年キーワード 言語教育 カリキュラム シティズンシップ教育
研究テーマ 多言語・多文化化する学校におけるCompetences for Democratic Culture の育成
卒業論文題目 地域日本語教室が生み出す学習者と地域の接続―福島県でのフィールドワークからみるシティズンシップ
ひとこと うさぎとねこがすきです!
ねっち
学部4年生学級づくり、カリキュラム、インクルーシブ教育
テーマカラーは緑です
さてぃ
学部4年生地域教育 海外の教育制度 外国語教育
楽しみながら学びを深められるゼミになるといいなと思います! オムライスと海外旅行好き:)
むーくん
学部4年生外国語、自己調整学習
のんびり生きていこう。
たよ
学部4年生地域連携教育、学級経営、カリキュラム
人に影響されやすいので「自分の意志を持つ」を目標にがんばります!
おけた
学部4年生外国人児童生徒との関わり、教育格差(地域や個人)、地方教育
学習意識や内容が漠然としているのででもっと細部を詰めていきたいです。
ずん
学部4年生英語 英語教育 言語習得
まじめに不真面目していきたいです(^^)花火
とみー
学部4年生地域教育、ICT
いろんな方にお世話になりながら自分を成長させていきたいです!!
すぐろっち
学部4年生教科横断 教材研究 教師教育 複式学級
よろしくお願いします!
はっさく
学部3年生異文化理解教育・多文化共生・海外の幼児教育
時に血迷いながら、わたしの興味関心を突き詰めていけたらいいなぁと思います^^
てぃもえ
学部3年生インクルーシブ教育、海外の教育、グレーゾーンの子どもたち
好奇心を原動力に色んなことを学んでいきたいです!
せん
学部3年生多様性、異文化間教育、海外の教育
旅行に行くのは大好きですが、計画性が無さすぎて友達に呆れられてしまいました
もん
学部3年生協調学習、カリキュラム、心理的安全性
ゆっくりと、楽しみながら学びを深めていきたいです
ももんが
学部3年生人格形成教育、学級作り、格差
食べること、遊ぶことが好きです!
興味が漠然としているのでこれから深めていきたいです!
準備中
学部3年生準備中
準備中
ゼミ活動
研究室の教育方針
研究室に関わった先輩の卒業論文・修士論文
2024年度から広島大学の南浦研究室1期(学部3・4年生・博士課程前期1年生・博士課程後期1年生)ができました!
- 外国人児童の在籍学級受け入れに関する教師の意識
keyword: 在籍学級の教師,日本語教育の非専門性,学校教師の専門性 - JSL高校生の英語学習における複数言語の活用―社会的公正の観点から―
keyword: 社会的公正,複数言語使用,英語学習,フィールドワーク - 地域日本語教室が生み出す学習者と地域の接続―福島県でのフィールドワークからみるシティズンシップ
keyword: 地域日本語教育,シティズンシップ,プロジェクト,フィールドワーク - 外国人児童生徒の思考を促すための教育アプローチ―タキソノミーテーブルにもとづいた実践の分析から―
keyword: JSLカリキュラム,思考,ブルーム・タキソノミー,ドキュメント分析
2022年度の3年生は,10名で国語教育2名,日本語教育8名で多様なテーマを行っていました。
南浦の大学移動にともなって,4年次はそれぞれ異なる研究室に再配属されています。
22年度の元気な学習の記録は下のリンク「2022年度春学期ゼミ日誌」から懐かしむことができます~。
- ジャンル理論をふまえた学校教育における「書くこと」の研究
keyword: 読書感想文,ジャンル,作文,書くこと - 吃音がある子どもを包摂する国語教育
keyword: 吃音,障害の社会モデル,セルフスタディ - 日本語学習者の役割語の利用―スタイルシフトの利用を中心に
Keyword:キャラ語・役割語,待遇表現,留学生,スタイルシフト など - 大学入試改革─高校教育と教育産業の接続─
keyword: 大学入試,予備校,教育の商品化 - 小学校における読書活動と環境
keyrword: 学級文庫,読書活動,学習環境設計,小学校 など - 国語科自主ゼミの活動が学生の教職意識に与える影響
keyword: 自主ゼミ,教師教育,教職意識 - 教育格差の是正に向けた公立小学校のとりくみ
keyword: 教育格差,デモグラティックスクール,力のある学校
- 日本語教育におけるTRPGのゲーム教材としての分析
Keyword:TPRG,アクションリサーチ,ゲーム開発,外国人児童 など - マルチモーダルを活かした言葉の教育の教材分析──多言語環境におけるインクルーシブな教育の実現を目指して
Keyword: 国語科教育と日本語教育の融合,トランスランゲージング,マルチモーダル など
- 帰国児童に対する国際学級国語科実践のアクション・リサーチ研究―新任教師のフレームの変容過程に着目して〈修士論文〉
Keyword: 国語科教育と日本語教育の融合,複言語主義,トランスランゲージング,アクション・リサーチ など - 学習者の自律性を育む日本語教育―学習者へのインタビューから見えた学習環境と自律性の関係
Keyword: 国語科教育と日本語教育の融合,複言語主義,トランスランゲージング,アクション・リサーチ など - 現代日本における母語話者の日本語に対する規範意識に関する研究―小学校国語教科書・児童用日本語教科書・小学校書写教科書における「文字を書くこと」についての指導の規範
Keyword: 文字指導,母語の規範意識,批判的談話分析 など
- 在籍学級における外国人児童の学びの保障
Keyword: インクルーシブ、在籍学級の学び,フィールドワーク など - 日本語教育のマネジメント研究
Keyword: 食べていける日本語教育、組織作り、文献調査 など - 海外の日本語教育機関におけるカリキュラム開発
Keyword:継承語、アメリカ補習授業校、実施したカリキュラム、インタビュー など - 第二言語による学習参加のための教育ツールの開発
Keyword: ゲーム開発,コミュニケーション、学習参加 など
- 多様な日本語教育現場の状況を踏まえた教師の実践構築プロセスの研究─教師へのインタビューを通して〈修士論文〉
Keyword: 教授法の創造、ポストメソッド,教育観,内容と言語の統合 など - 外国人児童生徒に対する評価方法の研究─高校教員の評価に関する工夫と葛藤を視点として
Keyword: 高等学校、外国人児童生徒、評価、評価観 など - 日本語教育の教室における使用言語と学習の公正性―都議会言説と自治体の教材の関連性を手掛かりに
Keyword: 東京都議会,自治体教材,言説 など - 地方在住の日本語学習者の言語獲得意識―大阪から東京に移動したタイ人留学生の語りを通して
Keyword: 方言、日本語学習者、関西方言 など - 聞く力の軽視 聞く力を伸ばす実践とは
Keyword: 国語科教育、聞く力、教室実践 など - 人口減少時代における外国人材のための日本語教育
Keyword: 日本語学校経営、人口減少社会、地域共生、PBL など
- 日本語教育における「教師の教室内発話」の意識についての研究―「ティーチャー・トーク」をオルタナティブに拓く〈修士論文〉
Keyword: ティーチャー・トーク言説、教師の教室内発話,教育価値観,教師教育 など - 日本への移動経験者とその周りの子どもたちとの関係構築過程の研究
Keyword: 移動経験者と周りの子どもの関係構築,ライフストーリー,TEA など - 学校における言語景観―提示の方法とメッセージ性の分析
Keyword: 学校言語景観,質的分析,環境の打破 など - 生涯教育としての日本語教育のあり方について―フィリピンでの実践的研究を視点に
Keyword:海外の子どもたち,日本に行く/日本人と話すではない日本語教育,実践分析 など
- 小学校社会科における「対話」の再考―教師-子どもの権威関係に注目して〈修士論文〉
(南浦異動のため2015年度まで)Keyword: 対話、ワーチ、権威関係、歴史学習 など - 学校教育と複言語複文化的視点
(南浦異動のため2015年度まで) Keyword: 複言語主義,外国人児童生徒,学校教育
- 特別支援教育における「福祉」の視点の可能性
Keyword: 包括的ケア、分析的ケア など - 小学校教員の成長に資する「理論」の捉え方の研究
Keyword: 理論と実践、実践の中の理論 など
- 省察と成長の循環―「あの関わり」の捉え方の変化を通して
Keyword: 省察の意味,社会的状況との関わり,教師の成長 など - ダイアローグによる歴史学習の基礎的研究―オーラル・ヒストリーを視点に
Keyword: ダイアローグ,オーラル・ヒストリー,歴史学習 など - 外国人児童をどのように支えるか―「つながりの支援」から「つながりの実践」へ
keywords: 外国人児童生徒,日本語教育 など - 先の見えない社会におけるキャリア教育―「ワーク」から「ライフ」へ
keywords: 異年齢集団(中学生と大学生or大人),キャリア形成促進,コミュニティ・スクール など - 学校を超えて生かせる力の育成としての隠れたカリキュラム―小学校教育コースの分析から
keywords: 意図的な隠れたカリキュラム,活用力,教師の手立て など - 道具としての黒板の活用―子どもの主体的な学びのために
keywords: 対話型黒板,機能,教師の授業観と黒板観 など
- 授業における小中連携を探る研究
Keyword: 小中連携,社会科 など - 授業内における教師の指導・支援の意図―「現場経験が子どもを見る目を作る」を越えて
Keyword: 教師の意図,子どもへの対応,チューターの意味 など - 中学校社会科教師のライフストーリー研究―大学卒業後の教師の成長に注目して
keywords: 教師の成長,社会科教育観,ライフストーリー など - 外国にルーツを持つ子どもに日本の学校教育が与える影響
keywords: マイノリティ,多文化教育 など - 学習指導における小学校教員の専門性についての探索的研究
keywords: 小学校教員の学習指導の専門性,教科内容≠教育内容 など
- 「教師と子どもの思い」から授業の横断的目標を見つける研究―小学校の特別支援教育を中心にKeyword: 教師の実際カリキュラム,横断的目標,特別支援教育
- 学習指導における「学び合い」の研究
Keyword: 学び合い,アクションリサーチ