自己紹介

「多様性を豊かさにする教育の実現」を念頭に,主として小学校から高等学校までの子どもたち(限っているわけではありません)の教育を考える仕事をしています。
とりわけ外国につながる子どもたちを包摂した教育のありかたを検討しています。

それを①授業実践②教育評価③学校づくり④カリキュラム⑤言語政策⑥教師教育の面から教育と研究をしています。

教育と研究の視点

外国につながる子どもたちの存在を念頭においた授業研究や学校づくり,地域づくりについての研究

小学校から高等学校にかけて在籍する「外国につながりを持つ子どもたち」がことばを学びつつ,社会参加をうながしていくためにはどのような学びが必要かを,授業研究,学校研究の観点から進めています。
特に,単に教室に適応させていくことではなく,学力をどう伸ばしていくか,そもそも学力とは何か,「力のある学校」とは何かを考えながら,力を伸ばしていくことができる文化的言語的なインクルーシブ教育を探っています。

この領域の最近の仕事

言語教育とシティズンシップ(私たちの社会のあり方),国語教育と日本語教育の統合の研究

国境を越えて移動する人たちが増えていく中で,社会のありかたが変化していきます。そうした流れの中で,教育のあり方も変わっていくはずです。言語と社会の教育を中心に,そのあり方を検討しています。

とくに,多様な言語的文化的背景をもった子どもたちが日本語を学んでいくことを考えれば,これは日本語教育の問題だけではなく,国語教育も含めた広い問題です。それを視野に入れながら社会の変化の中で教育のあり方を検討しようとしています。

この領域の最近の仕事

国境を越えて人が移動する時代の教師教育研究

国境を越えて人が移動をすることを考えたとき,日本の教育も少しずつそれをふまえたものになっていく必要が出てきます。そうしたことを視野に入れていく教師の成長とはどういうものか,教師になっていく(教師教育)とはどういうことかを考えることも,重要な研究です。

この領域の最近の仕事

人と社会をつなげる教育評価の研究

これまで「評価」というと,客観テストにしてもパフォーマンスにしても,多くは「個」に焦点を当て,その成長をはかるものとして機能してきました。
しかし,従来からそうした「個」ではなく,学校や学級は,組織単位,コミュニティ単位で多くの実践は行われてきました。
そうした組織は,組織の実践それ自体を「外部に見える化していく」という行為によってこ,共同体の内部と外部がつながり,外から内への評価が生まれ,内がエンパワメントされ,そして外に影響を与えていく…とことがごく日常的におこなわれています。
こうした共同体の実践を「評価の一つ」と捉えていく試みの可能性を検討しています。

この領域の最近の仕事

社会文化的アプローチを用いた,実践の研究方法論

学校現場では伝統的に「授業研究」を行ってきました。ただ,こうした「教師の研究」はいろいろな「お作法」に絡め取られ,当の教師たちにとって,「困ったもの」になりがちです。実践現場から研究を起こすとはどういうことか,どのような視点が必要なのかを検討しています。

この領域の最近の仕事

「学び手」の立場から捉えた学びの履歴としての達成カリキュラムと教師の成長の研究

「どのような目的で,何をどう教えたか」という教師の論理と,「この授業で何を身につけたのか」という学習者の受け止めはズレて当然です。ただ,そこをズレていると言うことで終わるのではなく,学習者は教科や領域の全体的意味をどう読み取り,自己のものにしていくのかの研究です。
とりわけ,教科や領域の目的の理解のために教師は同はたらきかけるのか,「学び手」と「教え手」の関わり合いの中から「大切なこと」をどう形成していくのかを見ていく研究です。

この領域の最近の仕事

日本語教育コースとは?

所属している教育組織は,東京学芸大学A類国語教育の中にある日本語教育コースです。
学生たちは国語教育の中にいながら,2年時に日本語教育コースを選択し,国語教育と日本語教育の両者を専門性として培っていきます。
上のような外国につながる子どもたちの教育などの場合(大人に対する日本語教育でも),日本語教育だけではなく,幅広く学校理解,教科理解をしたうえで,子ども理解や日本語教育の理解が必要ですので,両者を包括する幅広い視点を獲得してもらいたいと思っています。

日本語教育コースの所属の詳しい説明は,1年生の後半に行っています。

日本語教育コースではそうした幅広い専門性を獲得してもらうため,研究室単位よりも,コース単位で教員が複数的にかかわりながら全体で成長していくことを大事にしています。
日本語教育コースは,北澤尚(日本語学),小西円(日本語学・留学生センターとの兼任),齋藤ひろみ(日本語教育学・教職大学院との兼任)と,南浦涼介の4名の教員で構成されています。

研究室の所属自体は日本語教育コースの学生に限っているわけではありません。


これまで

1979 鳥取県米子生まれ

1998-02 滋賀大学教育学部 学校教育教員養成課程 社会科専修の中の考古学ゼミ。ほぼボート部の毎日

2002-03 ThailandのPhechabun Rajabhat Universityで日本語教師をする

2003 帰国後兵庫県伊丹市で中学校の社会科臨時講師,契約切れのちフリーターをする

2003-04 再び渡タイ。ThailandのPhra Nakhon Si Ayutthaya Rajabhat Universityで日本語教師をする

2004-05 滋賀県大津市の小中学校で外国人児童生徒の日本語指導の仕事をする

2005-10 広島大学大学院 教育学研究科 社会認識教育学講座で勉強する

2006-10 大学院生と並行して,附属小学校,農業高校で社会科や図工,理科を教える仕事をする

2006-10 大学院生と並行して,広島市内の在日外国人に日本語のボランティアをする

2010-15 山口大学教育学部の教員。小学校教育コース(現・小学校教育総合選修)と社会科教育選修の兼担

2016- 東京学芸大学の教員。国語教育選修 日本語教育コースの担当